潰瘍性大腸炎のカイロプラクターのブログ

主に潰瘍性大腸炎の事、健康の事、カイロプラクティックの事を書いています。

頭痛について(緊張型頭痛)

今回は緊張型頭痛について書かせて頂きます。


緊張型頭痛とは読んで字のごとく、頭、首の筋肉が持続的に緊張していると起こる頭痛です。


症状としては頭を鉢巻きで締め付けられるような、キツいヘルメットを被り圧迫されたような痛みであったり、痛みがある部分を触ると余計に痛くなるものとならないものがあったり、吐き気や気持ち悪さがなかったり、痛みがあっても仕事や日常生活は行えたりします。


痛みの場所は頭全体や後頭部、首筋に出ます。


男女比は女性が男性に比べやや高く、男性は20~30歳代、女性は30~40歳代に起こりやすいと言われています。


ストレスや冷え、肩首の緊張で悪化し、ストレス解消やお風呂などで肩首を暖めたり、運動すると楽になったりします。


原因としてはデスクワークなどの座り仕事の長時間の不良姿勢による肩、首の緊張が主な原因となっています。


予防のストレッチとしては両手を後ろで組み肩甲骨を寄せる動きのストレッチをし、背中の張りを解していくことを仕事の合間でやることをお勧めします。注意点としてはストレッチ中、アゴは必ず引きアゴが上がらないようにしてください。



腰痛について(椎間板ヘルニア)

今回は腰痛の椎間板ヘルニアについて書かせていただきます。椎間板ヘルニアは20代~50代のいわゆる生産年齢層に良く起こるといわれています。酷い場合には重い神経症状(痺れ、灼熱感、冷感)が出る場合もあります。
一般的には最初は腰痛を生じ、1~2週間後に片方の下肢に痛みが出現していきます。咳やくしゃみ、排便時に気張るときに痛みが出ること。活動時間が長くなるほど痛みが増強していくことが多く、安静で軽快します。


病因(病気の原因)として椎間板の変性があります。
椎間板は生後~20歳まで血液から栄養を送られてきます。しかし20歳を過ぎると血液からの栄養が送られなくなり、体液を交換し栄養を維持しています。そうなると椎間板の水分が保持できなくなり椎間板に亀裂が生じてきます。そうなると椎間板がどんどん潰れたり、変形していき、椎間板の中にある、髄核というゲル状の物質が飛び出してしまい、神経を圧迫し痛みなどの症状として出てくるということになります。


そうなる原因として不良姿勢にあります。下の図は姿勢により椎間板に圧力がどの位かかっているかというものです。立った状態を100としたら前かがみの姿勢が150、前かがみで重りを持っていると220という感じになってます。これを見ると立った姿勢(100)より、座った姿勢(140)の方が1、4倍負担がかかっていることが分かります。そして仰向け(25)で寝るのと横向き(75)で寝るのでは3倍も圧力が違うと分かります。


腰椎椎間板ヘルニアの判別方法の一つとして、立った状態で前屈したときに、腰痛と下肢に痛みが出るかどうかという判別方法があります。


手術以外で治す方法として急性期(発症から2週間以内)は安静にする必要があります。横向きで寝るか、膝の下にクッションやまくらなどを入れて膝を立てて寝ることが良いとされています。


2週間以上過ぎたら、腰痛体操やホットパックなどで腰を温めることが良いとされています。

The Load on Lumbar Disks in Different Positions of the Bodyより

食事について4(潰瘍性大腸炎になった場合2)

今回は潰瘍性大腸炎になった場合の続きです。


前回は潰瘍性大腸炎になった場合の、症状(下痢、腹痛、下血)が落ち着いている状態(寛解期)の食事について書きましたが、今回は症状が悪化している状態(増悪期)について書かせていただきます。


増悪期の食事について簡単に言えば、水分をしっかり取り、消化に良いものを食べるというものです。


増悪期の時は、大腸のどこかに炎症が起きていて、傷ついている可能性もあります。なので負担をかけないように、消化に良いうどん、そうめん、お粥などが良いとされています。後は高カロリー、高たんぱく、低脂肪(低脂質)、低食物繊維の食事が良いといわれています。


1つ1つ理由を解説します。


まず高カロリーは発熱や、大腸の炎症や潰瘍、びらんなどの修復の為エネルギーがいつも以上に増加します。なので高カロリーの食事が必要なのです。


次に高たんぱくです。タンパク質は胃と小腸で分解されアミノ酸になり、小腸の粘膜で吸収し血流に乗り肝臓へと運ばれ肝臓で蓄えられたり、必要なタンパク質に作り替えられたりします。炎症が起こっているとタンパク質が漏れ出てしまう可能性があるので、高タンパク質が必要とされています。
ただし肉類のタンパク質は炎症の発現や増強にかかわる物質を含んでいるので、青魚や卵や豆腐中心にタンパク質を取りましょう。


次に低脂肪についてです。脂肪は腸の動きを活発にしたり、脂肪の吸収に必要な胆汁酸が腸に刺激を与え、腹痛や下痢を起こしやすくなるため控える必要があります。牛肉や納豆などわ控えましょう。


次に低食物繊維です。食物繊維には水に溶ける食物繊維(水溶性)と水に溶けない(不溶性)の食物繊維があります。不溶性の食物繊維は腸を刺激し炎症を悪化させる原因ともなるので、控える必要があります。食材としては固い食材(レンコン、ゴボウ、タケノコなど)は控え緑黄色野菜は固い部分は取り除き、煮たり、茹でたりして消化に良い形で取りましょう。
また水溶性の食物繊維は便を有形化したり、下痢を抑えたりする働きがあるので、積極的に取ることをお勧めします。食材としてはオクラやめかぶ、モロヘイヤなどがあります。


最後に水分についてです。下痢が続くと体内の水分や塩分、カリウムなどが排出され失われます。なので経口飲料水などを飲んでしっかりと水分を取る必要があります。