潰瘍性大腸炎のカイロプラクターのブログ

主に潰瘍性大腸炎の事、健康の事、カイロプラクティックの事を書いています。

ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームとは、日本整形外科学会が提唱している概念です。


定義として「運動器の障害によって要介護状態や要介護になるリスクの高い状態」となっています。


中村耕三東大整形外科教授によると、現在我が国の介護保険の対象者は440万人に達し、10年後には600~700万人に増加すると予想されている現状の中で、一般市民の将来の不安は「寝たきりや認知症になること」が一位を占めています。


要支援状態の約28%、要介護の約20%は運動器疾患が原因であるにも関わらず、我が国民は具体的に不安な病気では癌、認知症、脳血管疾患、心臓疾患をあげています。それゆえ、運動器疾患の認識を高めるために新たな概念を導入し、整形外科領域の存在を更に啓蒙しようとの試みと考えられます。


2004年のWHOの報告では日本人の男性の平均寿命が78歳、女性は85歳に対して、健康寿命は男性が72歳、女性が77歳となっていて平均寿命より6~8年前後開きがあります。


つまり誰かしらの支援や介護が必要な年数がその程度あるということです。高齢でも自立した活動が出来るように、健康とは何であるか、健康を維持するためには何をなすべきかを、国に頼るだけでなく、一人一人が真剣に考える必要があると思います。


日本整形外科学会にやるロコモティブシンドロームのチェックテストがあるのでご家族の方などにお試し下さい。


https://locomo-joa.jp/check/lococheck/