潰瘍性大腸炎のカイロプラクターのブログ

主に潰瘍性大腸炎の事、健康の事、カイロプラクティックの事を書いています。

食事について4(潰瘍性大腸炎になった場合2)

今回は潰瘍性大腸炎になった場合の続きです。


前回は潰瘍性大腸炎になった場合の、症状(下痢、腹痛、下血)が落ち着いている状態(寛解期)の食事について書きましたが、今回は症状が悪化している状態(増悪期)について書かせていただきます。


増悪期の食事について簡単に言えば、水分をしっかり取り、消化に良いものを食べるというものです。


増悪期の時は、大腸のどこかに炎症が起きていて、傷ついている可能性もあります。なので負担をかけないように、消化に良いうどん、そうめん、お粥などが良いとされています。後は高カロリー、高たんぱく、低脂肪(低脂質)、低食物繊維の食事が良いといわれています。


1つ1つ理由を解説します。


まず高カロリーは発熱や、大腸の炎症や潰瘍、びらんなどの修復の為エネルギーがいつも以上に増加します。なので高カロリーの食事が必要なのです。


次に高たんぱくです。タンパク質は胃と小腸で分解されアミノ酸になり、小腸の粘膜で吸収し血流に乗り肝臓へと運ばれ肝臓で蓄えられたり、必要なタンパク質に作り替えられたりします。炎症が起こっているとタンパク質が漏れ出てしまう可能性があるので、高タンパク質が必要とされています。
ただし肉類のタンパク質は炎症の発現や増強にかかわる物質を含んでいるので、青魚や卵や豆腐中心にタンパク質を取りましょう。


次に低脂肪についてです。脂肪は腸の動きを活発にしたり、脂肪の吸収に必要な胆汁酸が腸に刺激を与え、腹痛や下痢を起こしやすくなるため控える必要があります。牛肉や納豆などわ控えましょう。


次に低食物繊維です。食物繊維には水に溶ける食物繊維(水溶性)と水に溶けない(不溶性)の食物繊維があります。不溶性の食物繊維は腸を刺激し炎症を悪化させる原因ともなるので、控える必要があります。食材としては固い食材(レンコン、ゴボウ、タケノコなど)は控え緑黄色野菜は固い部分は取り除き、煮たり、茹でたりして消化に良い形で取りましょう。
また水溶性の食物繊維は便を有形化したり、下痢を抑えたりする働きがあるので、積極的に取ることをお勧めします。食材としてはオクラやめかぶ、モロヘイヤなどがあります。


最後に水分についてです。下痢が続くと体内の水分や塩分、カリウムなどが排出され失われます。なので経口飲料水などを飲んでしっかりと水分を取る必要があります。